「SEKAI NO OWARI」(セカオワ)藤崎彩織さん(Saori)と義足ランナーとの出会い

みなさん、こんにちは。

市民マラソンランナーのアキラです。

もう3日前の話になりますが「奈良マラソン2019」では、散々な結果ではありましたが無事完走できました。

今はもう気持ちを切り替えて、次のレースに向けてしっかりとトレーニングを積んでいこうと意気込んでいます。

私の次の挑戦は「丹波篠山ABCマラソン(3月1日)」です。

あと2ヵ月半。

しっかりと練習、そして体作りをして臨みたいと思っています。

「SEKAI NO OWARI」藤崎彩織さんと義足ランナーとの出会い

さて、以前、私は「日経新聞夕刊」にハマっているという記事を書かせていただきました。

今も毎朝、通勤電車の中で、前日の日経新聞夕刊を読むのを本当に楽しみにしています。

今朝は、昨日の夕刊(12月10日付)の「プロムナード」という執筆者が曜日替わりでエッセーを投稿してくださるコーナーで、「SEKAI NO OWARI」のピアノ担当・藤崎彩織さんが、ある少女との「出会い」から「飲み友」になるまでの素敵なエピソードを綴られていました。

私はこの記事を、いつものように朝早い電車に揺られながら読んでいたのですが、人前で思わず涙がこぼれそうに・・・。

そこで、ぜひともみなさんに紹介させていただきたいと思います。

(以下、「」部分は12月10日付け日経新聞夕刊より引用)

二人が出会うきっかけになったのは、2015年の夏。

少女が高校生の時です。

藤崎さんが知り合いから「24時間テレビにSEKAI NO OWARIのタオルを首にかけている子が映ってた!」と聞きました。

後日、藤崎さんが気になって見た同番組で目にしたのは、右足が太ももまでしかなく、その先に義足を付けて走る少女の姿でした。

その姿を藤崎さんは「ナショナルジオグラフィックで見たことのある逞(たくま)しい動物みたいにしなやかで美しかった」と書いておられます。

その一年後、藤崎さんは少女が実際に出場している陸上競技大会を見に行かれました。

その時に見た少女のことを藤崎さんは「初めて行く陸上競技場で見た彼女はめちゃくちゃ速かった」と書いておられます。

そして競技終了後、少女が藤崎さんのところへ「『わあ、本物のセカオワや!』とぴょんぴょん跳ねてこちらにやって来て、普通の十代の女の子の顔になった」とのことです。

少女から飲み友に!

やがて数年後、藤崎さんと20歳を迎えた少女は一緒にお酒を飲むようになったそうです。

さて、ここからが読みどころ(泣きどころ?)。

なので、思い切って長めの引用をさせていただきます。

【以下、12月10日付け日経新聞夕刊より引用】
—先日も彼女に会った。

「サオリさん、私ずっとやりたかったことができるようになったんです!」

いつも出合い頭にぱあっと笑顔を見せた後、右足の義足をぽこっと外して見せてくれる。

持ってみると想像以上に重く、これを太ももの筋肉で支えるのかと驚く。

「これは新しい義足?」

「そうです。膝が曲がる仕様になったんですが、なんとみんなと同じように階段を登れるようになったんです!」

そう言いながら、右、左と交互に一段一段階段を登れることがどんなに素晴らしいかを私に教えてくれた。

普段普通にやっていたことが彼女のフィルターを通して見るときらきらして見えて、こっちまで階段を登ることが特別なことに思えてくる。

右足のない人生を送る彼女は、右足のある私が知らないことをたくさん知っているのだ。

「楓ちゃんおめでとう!」

乾杯しながら、あのタオルを巻いた女の子とこんな風に飲むことになるなんて、と感慨深く思う。

義足の少女こと前川楓選手は、2020年の東京パラリンピックの代表に内定した。

今度は私が首にタオルを巻いて応援する番なのだ。」
【以上、引用終わり】

そうだったんです。

藤崎さんが2015年の夏に出会った少女とは、2020年東京パラリンピック陸上女子走り幅跳び(義足T63)で代表に内定している前川楓(かえで)さん(21)だったんです。

前川選手は、11月にドバイで開かれたパラ陸上世界選手権の女子走り幅跳び(義足T63)で4位に入り、2020年東京パラリンピック代表に内定していました。

パラ陸上競技における「クラス分け」とは?

さて、ここで少しお勉強。

パラアスリートのお名前の横に付けられている「T63」などのアルファベット及び数字の意味について学んでおきましょう。

「一般社団法人日本パラ陸上競技連盟クラス分け委員会」が作成した「クラス分けQ&A」という資料によると、「障がいには、さまざまな種類や程度があります。それらが競技結果に影響しないよう同程度の障がいで競技グループを形成することを『クラス分け/Classification』と呼んでいます」とのことです。

そこで、前述の前川楓さんのクラス「T63」の意味を見てみましょう。

まず一つ目の「T」。

これは「競技の種類」を表しています。

「T」は「Track」、すなわち走競技(100m~マラソン)、跳躍競技(走り幅跳び、走り高跳び、三段跳び)を表しています。

「T」以外に「F」があり、これは「Field」、すなわち投てき競技(砲丸投げ、円盤投げ、やり投げ、こん棒投げ)を表しています。

だから「T」が付いている選手はトラック、「F」が付いている選手はフィールドと覚えればいいでしょうね。

次に、最初の数字「6」。

これは「障がいの種類」を表しています。

それぞれ以下のようにクラス分けされています。

10番台:視覚に障がいのある立位競技者

20番台:知的に障がいのある立位競技者

30番台:痙性麻痺、筋強直、協調運動障がいなどの特徴を示す脳原性の麻痺のある立位競技 者及び車椅子や投てき台を使用する競技者

40番台:低身長、脚長差、切断(義足未使用)、関節可動域制限、筋力低下等の障がいのある立位競技者

50番台:脚長差、切断、関節可動域制限、筋力低下等の障がいのある車椅子や投てき台を 使用する競技者

60番台:競技に義足を装着して出場する競技者

前川さんは「6」ですので、「競技に義足を装着して出場する競技者」ということですね。

そして二つ目の数字。

これは「障がいの程度」を表しています。

障がいの程度に応じて0~9の番号が割り当てられ、基本的に番号が小さいほど障がいの程度は重くなるそうです。

来年2020年のパラリンピックでもこの「クラス分け」のアルファベット・数字をよく目にすることと思います。

みなさん、覚えておきましょうね。

当たり前は当たり前でない

いやあ、いいお話でした。

皆が普通に持っている“あるもの”を持っていない人は、世の中にはたくさんいます。

その“あるもの”は、前川さんのように体の一部であったり、あるいは「お金」「家族」「友達」「家」「仕事」「物」など様々ですね。
そして、その“あるもの”を、あるいは“あるもの”の代わりを手に入れた時、藤崎さんの言うように、周りから見ると「キラキラして」見えるのでしょうね。

私には両足があり、好きなだけ走ることができます。

そのことを漫然と「当たり前のこと」とつい思いがちです。

でもそうじゃない。

いつ、その「当たり前に走ること」ができなくなるかわからない。

あるいは生まれた時から走ることができない人だっている。

そう考えると、両足を一歩ずつ前に出して走れることに心から感謝しないといけない。

これから寒い時期を迎えると、寒がりで自分に甘い私なんかは「走んの、イヤやなあ・・」とすぐにサボりたくなります。

でも、どれだけ寒くても、今日走れることへの感謝の気持ちを忘れてはいけない。

そしてこれからは、走れる喜びを胸に、しっかりと地に足を付けて走ろう。

そう思った朝でした。

以上、ここまで読んでいただいてありがとうございました。

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