「奈良マラソン2017」を走ってきた(後編)

(前回の続きです。)

緊張のスタート前

毎回マラソン大会に出るたびに感じることなのですが、スタート前の、ランナーたちが狭いスタートエリア内でひしめき合うあの数分間が、緊張は別として、どちらかというと不快です。

理由は、体を動かせるスペースがほとんどないので、じっとしていないといけないこと。

そして、そんな状況であるにもかかわらず、強引に体を動かす、例えば腰をひねったり屈伸運動をしたりなどする人が必ず近くにいること。

さらに、一度スタートエリア内に入ると、トイレに行くのが非常に困難になることです。

特にマラソン大会の多くは秋から冬にかけて行われるため、スタート前の緊張感と相まって余計にトイレが近くなります。

まあ、今となってはそれもマラソン大会でしか味わうことのできない非日常的な体験だと思って、毎回しのいでいるというところです。

さて、どの大会も大体同じような感じですが、スタート時刻が近づいてくると、秒刻みで、たとえば大会委員長さんのあいさつや、スペシャルゲストランナーの方の応援コメントなどが行われます。

ちなみに奈良マラソンには、たしか私の記憶では、第1回大会には高橋尚子さん、そして第2回以降の大会には有森裕子さんがスペシャルゲストランナーとして応戦してくださっています。

いよいよスタート

そうやって刻一刻と近づくスタート時刻を待ち、いよいよ号砲が鳴らされました。

もう何度も経験している長い戦いの始まりです。

奈良マラソンのコースは、多くのランナーの方たちがおっしゃっているとおり、とてもハードなコース設計になっています。

その最たるものが、心臓破りと言うか、往路と復路の2回待ち構えている、ランナーの戦意(走意?)を根こそぎ奪ってしまうような“山越え”です。これからその山に挑んでいかなければなりません。

さあ、いよいよだという気持ちで、私は走り始めました。

sasint / Pixabay

「ならでんフィールド」をスタートした私たちランナーは、「やすらぎの道」へ繰り出し、沿道から本当にたくさんの方々の応援・声援を頂きながら、これから歴史と文化の街・奈良、そして天理へと駆け抜けていきます。

しばらくは走りやすいフラットな道が続きます。

「平城宮跡」にそびえたつ「朱雀門」を横目に見ながら、初めての折り返しを迎えます。

その後、「大仏殿前」交差点から南進し、やがて国道169線を南進してから、いよいよ往路のつらい山登りです。

毎回覚悟して臨みますが、それでもやっぱりつらいです。

特に復路(帰り)の山登りは、本当に難敵です。

「ここで、この坂を登らすか?」と思わずグチりたくなるくらい、身も心も打ちのめされます(あくまでも、私の場合です)。

私のようなギリギリ「サブ4」レベルのランナーだと、この帰りの山登りで、ひょっとしたら同じように途中で何度か、歩いたり止まったりして“足休め”をしているのではないでしょうか?

ちなみに私は何度も“足休め”をしますよ。

そして感動のゴール

そうやって、どうにかこうにか難コースを乗り越えて、大仏殿前の交差点(約39㎞地点)が見えてきました。

私は、ここからゴールまでの約3㎞が、奈良マラソンのコースの中で一番好きです。

この交差点は行き(往路)と帰り(復路)で2回通りますが、帰りは行きと違い、ランナーがかなりまばらになるので、沿道からの応援がより一層強く感じられるのです。

しかも、難関の山登りを終えて帰ってきているので、本当に心に染み渡ります。

ここからゴールまでは、まさに「ウィニングラン」のような気分で走ることができるのです。

この後、「県庁前」交差点を右折(北進)すると、さらに道幅が広がり、そこへ大勢の方の声援が重なって、まるでドラマの1シーンのような気分で走ることができます。

その後、「奈良女子大学」横の細道を抜け、最後の直線道路「やすらぎの道」をラストスパートです。

やがて、「ならでんフィールド」に入ると、たくさんの観客の皆さんの声援と、スペシャルゲストランナー有森裕子さんのハイタッチに迎えられて、感動のゴールです。

jill111 / Pixabay

去年の大会を懐かしく思い出しながらこの記事を書いていますが、気づけば今年(2018年)の大会まであと1か月と迫りました。

また、あの山と、支えてくださるたくさんのスタッフ、ボランティアの方々、そして沿道からの大声援が待っていてくださるのだと思うと、今からワクワクしてきます。

また今年も頑張って走ってきます。

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