みなさん、こんにちは。
市民マラソンランナーのアキラです。
今日は、私がフルマラソンのワースト記録を出した時のお話をさせていただきます。
私はこれまで年に1~2回、合わせて20回以上、フルマラソンを走っています。
おかげさまで、これまで一度も完走できなかったことはありません。
ちなみに自己ベストは3時間30分、ワースト記録は4時間40分です。
そのワースト記録を出した時のことは、本当に辛かった思い出として今も強く頭に残っています。
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雨と低温の中
それは3月に行われた大会だったのですが、朝からあいにくの雨模様でした。
土砂降りというところまでは行きませんが、けっこうな雨脚でした。
しかも気温は朝からほとんど上がらず、走り始めた時の気温は4℃でした。
天気予報を見て、事前にそのような状況はある程度予測していましたので、できる限りの防寒対策をして本番に臨みました。
とは言っても、当時、まだマラソン経験が浅く、いったいどのような防寒対策をすればいいのか、あるいはどこまでやれば防寒対策になるのか、その辺りの知識がありませんでした。
私はとりあえず、いつもかぶっている帽子を「防水仕様」のものに替えました。
それから、ビニール製の普通の雨カッパを用意して大会に臨みました。
そしていよいよスタートの時間を迎えました。
厳しいレース
すでにスタート時点で体はびしょびしょに濡れ、体は震えていました。
そんな状態だったので、「やっと体を動かすことができる」とホッとしながらスタートの合図を聞きました。

diego_torres / Pixabay
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スタートしてしばらくは、雨の中でも体は徐々に温まり、これならなんとかなるかと思いながら走り続けました。
ところが、思っていた以上に雨は冷たく、走ることによる体温上昇以上に、雨と低温による体温低下の方が勝っていきました。
体はどんどん冷え続け、足は固まり、腕は震え、もう動くのさえ困難になってきました。
この時、登山中に遭難された方が「低体温症」というものを発症しますが、そういった状態に近かったのかもしれません。
我慢の末に・・・
私はもう、「これは我慢比べだな」と開き直り、もう「走る」というより、とにかく寒さに耐えることだけを考えてゴールを目指しました。
走っている最中は、冷えた体を温めてくれるものなど何もありません。唯一、雨カッパと防水仕様の帽子だけが雨の直撃を防いでくれるものでした。
震える体、折れそうな気持ちと戦いながら、私はゴールを目指し、泣きそうにながらなんとかゴールすることができました。
タイムは4時間40分。
感動も達成感もまったくありません。
ただひとつ、「あ~、やっと終わった」という安堵感だけでした。

MemoryCatcher / Pixabay
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せっかくエントリーし、前日に宿泊までして乗り込んできたこの大会。
でも、もしいつか、この時と同じような状況でマラソンをしないといけなくなったら、私は迷わず棄権します。
こんな状況で走っても、何も満足感は得られませんからね・・・。
ということで、過去最もつらかったマラソン大会のお話でした。
我慢強い方はどうぞ、チャレンジしてください。